ビジネス会話は慎重に。

前回の記事を通して、言葉遣いや敬語に対して、難しいと感じていらっしゃる方が多いのだなと思いましたので、第二弾をお送りさせていただく事にしました。
前回は、割と「うんうん、知ってる。」という基本的な言葉をご紹介しましたが、今回は気をつけたい&知っておいていただきたい言葉遣いをご紹介したいと思います。

え?どっち?混乱してしまう。

例えば、取引先が接待役となり、会食をしている際、料理の感想を尋ねられた時の会話です。

「どうですか。ここの料理の味は。お口に合いますか。」
「はい。全然美味しいです。」

はい、おかしいですね。これは、若者言葉だと思われても仕方のない言葉遣いです。
「全然」という言葉を使う事で、より美味しい事を強調できると思っているのでしょうか。
はたまた、全く期待していなかったけど、思ったより美味しいと思ったという驚きを表現したいのでしょうか。この理由なら、かなり失礼です。

わざわざ「全然」という言葉を使う必要はありません。
「とても美味しいです。」「美味しくいただいております。」で十分なのです。

え?何が?どういう意味?

例えば、パン屋さんでお会計をしている時、店員さんから声をかけられた時の会話です。

「当店のスタンプカードはお持ちですか?」
「あ、大丈夫です。」

はい、相手は困っちゃいますね。これも若者言葉・若者表現とされている言葉だと思います。否定する言葉をダイレクトに発すると、相手に失礼だと思う心理から、「大丈夫」という言葉にする事で緩和されると思い、このような言葉遣いがうまれたのだと思います。

スタンプカードを持っているのかと聞かれているのですから、「持っていません。」面倒であれば、「いいえ。」で良いのです。
「いいえ。」と返事をした場合、「スタンプカードをお作り致しましょうか?」と会話が続きますので、要らなければ「要りません。」、必要であれば「お願いします。」で良いのです。

要らない場合に、「結構です。」とお答えになる方もいると思います。間違っているとは申しませんが、肯定とも否定とも受け取れる言葉なので、態度・表情・前後の会話の流れでどちらなのかを判断します。ですので、怪しい勧誘や電話口では「結構です。」という言葉につけこまれて、「結構ですって事は、要るって事でしょ?」と言われかねないので、気をつけましょう。

何を指し示しているの?

例えば、上司と二人で車で移動する時、あなたは免許を持っておらず、上司に運転をしてもらう場面での会話です。

「○○さん、免許持ってないんだったね。」
「すみません。運転の方、宜しくお願いします。」

はい、余計な言葉を付け足しちゃってますね。これは、非常に多い間違い敬語です。「方」という言葉がクッション言葉になっていると勘違いしているんでしょうね。「方」は、あくまで方角・方向を表す時に使う言葉なので、この場面では必要ありません。

「運転、宜しくお願いします。」「すみません。宜しくお願いします。」で良いのです。

使い分けするって知ってましたか?

例えば、打ち合わせの時に、相手から前回の提案内容について感想を聞かれた時の会話です。

「前回ご提案させていただいた弊社のプランですが、いかがでしょうか。」
「貴社のプランで進めていきたいと考えております。」

はい、間違っていますね。プロジェクトを開始しようとする良いタイミングで、この失敗はしたくないですね。相手はプランを採用してもらった訳ですから、言葉にして指摘してこないと思いますが、内心バカにされているかもしれませんよ。

「貴社」という言葉自体は間違っていないのですが、使い分けするという事を知らなかったばかりに起こってしまった失敗です。分かりやすいように明記しますね。

貴社⇨文章・文字として使用。
御社⇨話し言葉として使用。

ですので、この場面では相手と会話している訳ですから、「御社のプランで進めていきたいと考えております。」が正解です。

最後に・・・

前回よりも、「へぇ~。そうなんだ~。」と思う言葉遣いが多かったかもしれませんね。しかし、このレベルでも社会人としては、当然のレベルだと考えます。
つねにキレイな身だしなみや振る舞い方をされていても、言葉遣い一つで、印象が悪くなってしまっては勿体ないですから、少しずつ習得していきましょう。

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